19世紀前半にイングランドの植民地として再スタートを切ったケープ植民地。 しかし彼らは次第に本国政府から切り離された「南アフリカ人」たちの自治国家としての自立を志向し、様々な改革を行っていた。 エドムンド・フェイン、アベル・マクレガン、アレクサンダー・ロウサー、ナサニエル・ステープルトン、ルイス・スミット、セシル・ローズ・・・本国から派遣された総督や現地財界の有力者、責任ある政府の設立を目指す自由主義議員に労働者の権利を求める活動家、そして「鉱山王」など、それぞれ立場も思惑も異なる者たちが絡み合い、やがてその流れは50年の時を経てその瞬間を迎える。 1895年12月24日。 ケープ植民地――改…