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ピンズ

アート

ピンズ

ぴんず

ピンズ(PINS)


通称として「ピンバッジ」と呼ばれることがあるが日本以外では

稀な呼称であり「ピンズ(PINS)」が国際的に標準の呼称である。


ピンズ(PINS)」のことを「ピンバッジ」という呼称は完全な

和製英語というわけではないが世界的には非常にレアである。

ちなみに「キーホルダー」は完全な和製英語である。


長径が30mm前後で裏側に垂直に出た針を装着する場所(衣類

の生地など)に刺して針先を「バタフライクラッチ」と呼ばれる

キャッチで受ける形式のバッジ(バッヂ・バッチ)のこと。


材質は胴または真鍮製が主であるが亜鉛合金・鉄・アルミニウム

ステンレスなど使用目的・デザイン・コスト・・・などに応じて

さまざまな金属が使用される。

着色や表面仕上げの材質も実にさまざまで伝統的には七宝(着色

ガラスの粉末で焼いてから表面を研磨する)による着色が主流の

時代があったが、七宝は色の混ぜ合わせが不可能ため色数が制限

される、納期、コストなどの理由で近年は合成塗料による着色が

主流になっている。


コレクターズアイテムとしては世界的に絶大な人気があり全世界

に膨大な数のコレクターが存在しており熱心な蒐集や交換活動を

展開している。

日本においても近年はコレクターが急増している。


オリンピックを代表とする世界的イベントでは必ず大会を記念す

ピンズピンバッジ)が製作(公式スポンサーや公式報道機関

には製作の義務が課される)されてその希少性や非売品であること

などから毎回それらが大変な人気を呼ぶことが通例化している。

またそれらの大会ではコレクターたちの交換会が催されて全世界

から交換のためにコレクターが集うことが恒例になっている。


世界的に製作され代表的なピンコレクションのジャンルとしては

オリンピックワールドカップなどのスポーツの世界大会関係、

コカコーラなどの世界的企業の作品、ディズニーワーナーなど

のキャラクター関係、Hard Rock Cafeの店舗ごとのデザインなど

が有名である。


近年では大企業や団体ばかりでなく個人やサークルが気軽に製作

するという傾向が日本ででも顕著に見られる。

ピンズピンバッジ)の製作は全てオリジナルのデザインに基づ

いており、そのモチーフは無限に存在するからであろう。


製作においては発注者と製作メーカーのコラボレーションの質が

品質、迫力、質感(テイスト)に大きく影響するのでメーカーの

専門性や製作経験値の大小が出来上がりに多大な影響をおよぼす。


紙上のイラストがそのままピンズになることはまずありえない。

原案のデザインをどのような材質、工法、着色法・・などで仕上げ

るかによって出来上がり作品のイメージは全く違うモノになる。

したがって発注者に的確なコンサルティングをしてデザインと工法

の種類などとのマッチングが出来る製作経験豊富なメーカーでない

と思いもしないような失敗作になってしまうことがある。

製作には相当な専門性と技術が要求されるアイテムである。


出来上がりの品質水準に高いモノを期待するためにはメーカーの

製作経験の蓄積だけではなく発注者が「何を伝えたいか」を明確

にしてどういう質感を目指すかという「意思」も重要であろう。


完成度が非常に高い作品は何年もたった後に話題にのぼり名作

として世界的に語り継がれて1つの「文化」を形成している。