ファルマコン

一般

ファルマコン

ふぁるまこん

両面価値。似たような言葉に「アンビバレンス」があるが、それは「どっちつかずの逡巡」であり、優柔不断な未然のものであるのに対し、こちらは英語では「ファーマシー」即ち「薬品」である。そこで、薬の大量摂取を考えてもらえばわかるが、「過ぎたるはなお及ばざるが如し」であって、幻覚に陥ったり、肝臓を傷つけたり、最悪、死んでしまう。度を越えた薬は毒であり、また逆に、大抵の毒は薄めれば何らかの薬である。そういう、量によって変化する価値のことをいう。アイロンのサーモスタットにも似ている。また、あらゆる価値は一面的ではなく、見方を変えたり、スタンスに因ったり、量やアプローチを替えると全然、意味合いや価値評価が変わってくる。そこに介在するものは「事情」であり、敢えてそれを聞かずとも、一を聞いて十を知る如き把握のプロセッサ能力を備えてこそ、イッパシの人間と言える。