ウラル語族の二大語派の一、フィン・ウゴル語派のこと。フィン・ウゴル語族、フィン・ウゴル諸語などとも。
名前の通り、フィン語系の言語とウゴル語系の言語をまとめた呼び方。
ウラル語族なので、例によって母音調和を持つ膠着語。
「フィン・ペルム諸語」と呼ばれることもある。
北ヨーロッパと周辺地域で使われているフィンランド語やエストニア語、カレリア語の他に、ロシアの一部で使われるボチャーク語やジリャン語も含まれている*1。
また、ヴォルガ流域の一部で使われるモルドヴィン語やチェレミス語もフィン語派に分類されている。
ハンガリー語(マジャール語)が話者の大半を占める。その他、オビ川流域の一部で用いられるオスチャーク語とヴォグル語が含まれる。
*1:ただし、ボチャーク語とジリャン語についてはフィン・ウゴル諸語ペルム語派として、フィン語から分けて考えることもある