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フェーゲリン

(読書)
ふぇーげりん

エリック・フェーゲリン(Eric Voegelin / 本名 Erich Hermann Wilhelm Vögelin、1901年1月3日 - 1985年1月19日)はドイツ生まれでアメリカで活動した政治哲学者である。ケルンで生まれ、ウィーン大学で教育を受けた後、ナチスドイツによるオーストリア併合を逃れてアメリカに渡り、そこで生涯を終えた。レオ・シュトラウスやハンナ・アレントなどと同じように、ナチズムに迫害されアメリカへと活路を求めた哲学者の一人である。上記の二人の他、フリードリヒ・ハイエクやアルフレッド・シュッツなどとも親交を持った。著作としては、主著「秩序と歴史 Order and History」、死後出版された「政治理念史 History of Political Ideas」、シカゴ大学で行った講義の記録である「政治の新科学 New Science of Politics」、また「自伝的省察 Autobiographical Reflections」などがある。

フェーゲリンは、その思想的重要性にもかかわらず、現在日本ではほとんど注目されていない。山口章による翻訳が、「政治の新科学」、「自伝的省察」、そして「秩序と歴史」第五巻(最終巻)である「秩序を求めて」についてのみ存在する。フェーゲリンに焦点を当てた単著は存在せず、日本人研究者による本として発行された著作としては、寺島俊穂『政治哲学の復権』のみがある。翻訳としては、フェーゲリンの直接の教え子であるダンテ・ジェルミィノによる『甦える政治理論』がある。

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