南ドイツのアウグスブルクを本拠とした商家・金融業者。
銀・銅鉱山の経営と金融でもって中世末期〜近世初期に栄え、特にヤーコプ・フッガー(1459年〜1525年)の代には莫大な資金力でもって、スペイン王カルロス1世を神聖ローマ皇帝カール5世に押し上げる(1519年)助力をなし、ローマ法王の財政にも関わる*1など、全盛を迎える。
その後、過剰な貸し付けが仇となり、また、欧州を覆った価格革命の影響を受けたり、スペイン・ハプスブルク家の債務不履行を食らったりして大損害を受ける。
このため主な活動を領地支配に転換して、現在でも存続している。
*1:フッガー家への借金返済の手段の一つとして免罪符の販売が行われたので、宗教改革の原因を作ったとも言える。