…などといきなり穏やかでもないタイトルだが、還暦過ぎたこの数年来入退院を繰り返しており、いわゆる三大疾病のうちの二つに立て続けに罹患したこともあって明確に告知を受けてはいないものの、残り時間はさほど長くないものと腹を括ってはいるのである。 となると仕舞い支度などに自然気持ちが向くのだが、幸か不幸か先年から忌まわしき断捨離の嵐に見舞われ、蔵書の大半は失ったものの数千枚のCDは死守したので折りに触れ表題のようなよしなしごとを思い浮かべていたのだった。 巷間、自身の葬儀の場で流して欲しい音楽を話題にしたがる御仁は少なくないようだが、葬祭なぞ無用の長物と考えている当方にはおよそ関心の無い話で…第一、棺…