絵名は、誤解を恐れずにいうと、等身大の悩みが描かれていると思います。画家として生計を立てられる父親を持ち、その姿を見ながら生きてきて、将来は絵の道に進むと疑わず進んできたけれども、その父親に、真正面から才能が足りないと言われ自分の将来を勝手に決めつけられる。 無自覚的に自分をよく見せようと振る舞っている中で、同年代の周りの成長を目の当たりにする。思春期まっただ中、まだ俯瞰して物事を見られない中で、強くショックを受け、前に進めなくなった過去。その過去を引きずりつつも2年間のニーゴの活動を通じて、描き続ける大切さと自分の未熟さも同時に知った絵名は、あらためてリスタートを切ろうとしている……。 この…