一年戦争時のジオン軍のコロニー落とし作戦名。
もしくは、このコロニー落としを巡る連邦とジオンの戦いの一連の戦いを指す。
連邦軍の阻止攻撃の影響でコロニーは大気圏内で分解し、標的であったジャブローを外れて地球各地に落下、各地に大きな被害をもたらした。
UC0079年1月3日7時20分、ジオン公国は地球連邦に対して宣戦を布告する。開戦直後に行われたジオン軍の奇襲攻撃によって、3つのコロニー群(サイド1、サイド2、サイド4)とそこに駐留する連邦軍は壊滅した。兵力自体では圧倒的な連邦軍だったが、ジオンがミノフスキー粒子とモビルスーツという新兵器を投入した上でNBC兵器の大量投入を行い、完全な奇襲*1を受けてしまっては結果は明らかだった。
つづいてジオン軍はサイド2・8バンチ「アイランド・イフィッシュ」に核パルスエンジンを取り付け、地球への投入を計った。コロニー落としによって、地球連邦軍の総司令部所在地にして最大の根拠地である、南米ジャブロー基地を破壊するためである。
これに対抗するために連邦宇宙軍はルナツー艦隊および残存艦隊を集結、極軌道ミサイル基地群からの攻撃と共同して、コロニーの破壊を試みる。
コロニーには護衛任務に当たるジオン軍部隊が随伴しており、連邦軍の迎撃部隊との戦闘が行われた(1月6日〜)。
1月8日13時15分、ジオン軍の頑強な抵抗を前に、連邦艦隊のティアンム司令長官はやむなくコロニーへの攻撃を中断し、目標をジオン艦隊へと切り替える。
そしてコロニーの破壊を果たせないまま、1月9日にアイランド・イフィッシュは阻止限界点を越えてしまう。
ここに連邦軍艦隊は撤退を開始、地上でもジャブローの放棄の決断が下されて撤収作業が始まった。
だが、1月10日の朝に大気圏に突入したコロニーは、それまでの戦闘による損傷と大気圏突入の衝撃とが原因となって、アラビア半島上空で分解してしまう。
このため予定コースを大きく外れたコロニー主要部はオーストラリア大陸シドニー付近に落下、周辺地域を消し去る巨大なクレーターを形成した。コロニーの他の部分も北米・太平洋等に落下して大きな損害を与えた。
開戦後、ここまでの一連の戦いを一週間戦争と呼ぶ。わずか一週間で、人類はその総人口の半数を失った。
作戦の失敗により、ジオンは再度のコロニー落としを企て、サイド5に向かう。連邦もレビル将軍の指揮下に健在な艦隊を集中、ここに宇宙世紀史上最大の艦隊戦が展開されることになる。
→ルウム戦役
*1:一般に、ジオンは宣戦布告の3秒後に攻撃を開始したと言われる。連邦軍の指揮系統も大混乱に陥り、連邦軍中枢から各部隊へ開戦を伝達したのは宣戦布告から90分経過した後であり、それすらもミノフスキー粒子による通信途絶によって不十分なものに終わった