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プルキニエ現象

(サイエンス)
ぷるきにえげんしょう

 正式にはプルキニェ現象。(Purkinje phenomenon, Purkinje effect)
 19世紀、旧チェコ・スロバキアのヤン・エヴァンゲリスタ・プルキニェ(1787-1869)が解明したことから命名。

概説

 人間の眼の生理的現象。
 明所では赤色が鮮やかに遠くまで見え、青色は黒ずんで見える。逆に、暗所では青色が鮮やかに遠くまで見え、赤色は黒ずんで見える。これらの現象を指す。
 人間は色覚を眼球内にある網膜の視細胞によって感受し認知している。プルキニエ現象は視細胞の桿(状)体の働きによるもので、人間の眼は暗くなるほど青色に敏感になる。つまり、等しい明るさの赤と青の光源をそれぞれ同じ割合で徐々に暗くしていった時、人間の眼には青い光の方が次第に明るく感じられる。
 ということは例えば薄暗い場所でのパーティーでは赤より青いドレスの方が映えて見えるので、印象に残りやすいと言えるかもしれない。

プルキニエ現象による心理的影響

 夕暮れ時には人間の心理が不安定になりやすくなり、統計学上でもこの時間に衝動買いする人が多いと言われる。

参考

  • 千利休はプルキニエ現象を知っていたのか、薄暗い茶室で映える浅葱色(緑を帯びた薄い藍色)の足袋を履いていたという。
  • イギリスのグラスゴーで青色街路灯を導入したところ(当初は景観対策のためだった)夜間の犯罪発生率が減少したことから、日本でも奈良市が防犯対策として青色街路灯を導入し注目を集めた。
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