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ヘプターキー

(社会)
へぷたーきー

Heptarchy(英)

5世紀半ば〜9世紀まで、イングランドの覇権を争ったアングロ・サクソン系の七つの王国のこと。もしくはその時代のこと。
ローマ帝国の衰退後、ブリタニア島にアングロ人やサクソン人、ジュート人らが侵入してきた。
彼らは地元のブリトン人らと戦いながら各地に部族単位で割拠し、多数の小規模な王国を建てていった。
何十という小王国が割拠していたが、8世紀には有力な7つの王国が出そろい、これらが言うなればイングランド史における「戦国七雄」となった。
このうち、勢力を拡大したウェセックス王国のエグバートが829年にマーシアを討ち、一応の統一を達成。が、この統一は短期で終わり、また、新たな侵入者であるデーン人がイングランドへの侵攻を開始する。
これによって各王国は大きな打撃を受けるが、ウェセックス王国のアルフレッド大王はデーン人と戦って彼らの力を抑えることに成功。アルフレッドはさらに国内の諸制度を整え、これらは後のイングランド王国の基礎となった。

七王国

  • ケント王国:ジュート人が建てた。イングランド南東部(大陸より)に位置する。
  • エセックス王国:東サクソンの意。ロンディウム(ロンドン)周辺を領有。
  • サセックス王国:南サクソンの意。エセックスの下でケントの左に位置。
  • ウェセックス王国:西サクソンの意。実際には南西部に勢力を張る。イングランド王国の祖となる。
  • イースト・アングリア王国:東アングロの意。名前の通り、イングランド東部の王国。
  • ノーザンブリア王国:北部イングランド、スコットランドよりに位置。「ハンバー川からフォース湾」まで、北海沿岸を支配。
  • マーシア王国:内陸部西方、ウェールズとの境界*1付近まで進出したアングロ人の国。盛時はブリテン島を横断する大勢力を誇った。

*1:Merciaとはマージナルとかと同根でつまりは周辺とか境界とかそのあたりの意の語

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