(独語: Staatsoper Unter den Linden、ベルリン国立歌劇場) ベルリン市のウンター・デン・リンデン通りに面した歌劇場。オペラ公演のほか、付属するオーケストラが「シュターツカペレ・ベルリン」の名称で活動することでも知られる。別名リンデン・オーパー(リンデン・オペラ)。東西分裂時代は東ドイツの統治する東ベルリン側に属し、西ベルリンで活動したベルリン・ドイツ・オペラは別団体である。
バレンボイムの辞任によって空席となっていたベルリン州立歌劇場の音楽総監督のポストが決まった。クリスティアン・ティーレマンとのことだ。劇場の公式ウェブサイトで発表されているので、正式決定。同サイトには、ティーレマン本人のコメント、前監督バレンボイムのコメントも一緒に掲載されている。 就任は来シーズンの2024年から。ティーレマンは2024年夏まで現在のシュターツカペレ・ドレスデンとの契約が残っており、その契約終了後、ただちに新しい任務に就くことになる。 個人的な感想として、「順当だな」って感じ。「ティーレマンでいいじゃん」と思っていたから、さほどの驚きも無い。 彼はベルリン生まれだし、カラヤンの…
【日時】2024年4月17日 [水] 14:00〜 【演目】ジュゼッペ・ヴェルディー作曲、歌劇アイーダ全四幕 【上演時間】3時間50分 〇第一幕14:00〜14:40(40分) 〇第二幕15:00〜15:45(45分) 〇第三、四幕16:05〜17:15(70分) 各幕間に20分の休憩時間有り 【管弦楽】東京春祭オーケストラ 【指揮】リッカルド・ムーティ 【合唱】東京オペラシンガーズ 【合唱指揮】仲田淳也 【登場人物】 アイーダ:エチオピアの王女。エジプトに 【出演(配役)】 ○アイーダ(ソプラノ)マリア・ホセ・シーリス 〈Profile〉 今日を代表するソプラノ歌手の一人として認められ…
2024年3月25日 バーデン・バーデン・イースター音楽祭2 祝祭劇場《ワーグナー・ガラ》指揮 キリル・ペトレンコ管弦楽 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ワーグナー タンホイザーより 序曲とヴェーヌスベルクの場面 ワルキューレより 第一幕クラウス・フロリアン・フォークト(ジークムント)、ヴィダ・ミクネヴィチューテ(ジークリンデ)、クワンチュル・ユン(フンディング) 当初予定キャストからの変更があった。ジークムントは、元々はブランドン・ジョバノヴィッチが予定されていたが、クラウス・フロリアン・フォークトになった。 あのー、ジョバノヴィッチには大変申し訳無いんだけど・・これっていわゆる一つのアッ…
💮圧倒的な男声ソリスト陣の歌声!! 💮女声ソリスト男声に圧倒されるも、立派に大健闘!! 💮ヤノフスキー・N響、アンサンブルのみならず奏者個々の力量発揮!! 💮男声合唱団、力強い響きをくり出すも、やや力味過ぎの箇所も! 💮演奏会形式超えの舞台効果の工夫が光る!! 【日時】2024.3.27.(水)15:00〜19:30(予定) 【会場】東京文化会館 【演目】ワーグナー楽劇『トリスタンとイゾルデ』全三幕(演奏会形式)、独語上演、日本語字幕付 【上演時間】約5時間(第1幕80分、休憩30分、第2幕65分、休憩30分、第3幕75分) 【管弦楽】NHK交響楽団 【指揮】マレク・ヤノフスキー 【合唱】東京…
◎リエネ・キンチャ(イゾルデ役)、貫禄の重量ソプラノ披露。『愛の死』は、疲れを毫も見せず熱唱。この日の大賞級!! ◎藤村(ブランゲーネ役)実力発揮、大健闘!! ◎代役ゾルターン・ニャリ(トリスタン役)一幕終盤から本調子。第二幕で本領発揮。 ◎エギルス・シリンス(クルヴェナル)力強い歌唱!!要所を〆る。 ◎ヴィルヘルム・シュヴィングハマー(マルケ王役)重量戦車級バス・バリトン。堂々たる歌声!! ◎大野都響、見事な管弦捌き。特に冒頭の前奏は珠玉の演奏、日本版フルトベングラー・ベルリンフィルか? ◎合唱は出番の少い場面を手堅く抑え、演技も過剰にならず、さっぱり感。舞台はシンプル、演技もまずまず。男女…
体調不良によりN響客演のための10月の来日をキャンセルした、ヘルベルト・ブロムシュテット。N響を通じて、「2024年の来日を楽しみにしている」との本人コメントが発表されたが、いかんせん高齢なので心配ではある。一部には「さすがにもう厳しいのでは」みたいな悲観論も囁かれる。 その老巨匠、今月14日と15日、ハンブルクにてNDRエルプ・フィルの客演指揮が予定されていて、無事復帰を果たすのか、私も注目していたのだが、案の定キャンセルが発表された。ああ、やっぱり・・・。主催者の公式発表では「due to illness」とある。 しかしまあ、なんというか、この「ilness」をどう受け取るのかは、結構微…
来日したベルリン・フィルの東京公演では、2人のコンサート・マスターが2つのプログラムを分け合った。ヴァイオリン・ソロが大活躍する「英雄の生涯」のプログラムでは、樫本大進が担当。これは、日本のファンに向けたサービスの一面も、きっと含まれているはず。 そして、もう一つのプログラムでコンマスを担当したのが、ベルリン・フィル史上初の女性コンマスとしてニュースになった、ヴィネタ・サレイカ・フォルクナーさん。正式就任が今年の4月からということで、日本に初披露、初お目見えになった。 私はコンマス就任のニュースを伝え聞くまで彼女の名前を知らなかったのだが、ラトヴィア出身、アルテミス弦楽四重奏団のヴァイオリン奏…
ボローニャ市立歌劇場は、来日公演がもうすぐだ。初日は11月2日なので、指揮者も歌手もオーケストラも「これからまもなく日本に向かう」くらいの感じだろうか。 その日本公演直前、現地ボローニャの公演を鑑賞。「日本に来るのに、わざわざ現地で観なくても」とおっしゃる皆さん、いえいえ、演目が違います。「オリー伯爵」でっせ。日本で待っていても観られない作品ですよ。だから行くんです。 そういうわけで本公演のチケットをネットで買ったは良かったが、そこで重要な事実を知らされた。上演会場が、通常の本拠地とされる伝統の馬蹄型のコムナーレ劇場ではなかったのだ。会場は「comunale nouveau」。nouveauと…
「音楽の友」誌が最新9月号にて、来年(2024年)の外来演奏家、団体の予定を発表した。毎年この月号で特集記事を組むので、この時期「来年はどんな演奏家、どこのオーケストラが来るのかな?」と楽しみに雑誌を手に取り、そしてページをめくる。 目を引いたのが、ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラだ。初来日。指揮者は、このオーケストラの創設者であるダニエル・バレンボイム。 バレンボイム、健康状態は大丈夫だろうか。ベルリン州立歌劇場の音楽監督ポストは辞任したが、引退はしていない。比較的負担が少ないコンサートの客演をポツポツとこなしているので、病状は小康状態か。直近では、今月17日、このW・E・D・…
2023年7月7日 バイエルン州立歌劇場《ミュンヘン・オペラ・フェスティバル》プロコフィエフ 戦争と平和指揮 ウラディーミル・ユロフスキ演出 ディミートリ・チェルニャコフアンドレイ・ジリコフスキー(アンドレイ)、オリガ・クルチュンスカ(ナターシャ)、アルセン・ソゴモニアン(ピエール・ベズーホフ)、ディミートリ・チェブリコフ(デニーソフ大佐)、ディミートリ・ウリャノフ(クトゥーゾフ元帥)、ヴィクトリア・カルカチェヴァ(エレン)、ヴィオレッタ・ウルマーナ(マリア・アフローシモワ)、トーマス・トマッソン(ナポレオン)、セルゲイ・レイフェルクス(ボルコンスキー公爵)、オリガ・グリャコーワ(マダム・ペロ…
2023年7月6日 ベルリン州立歌劇場ケルビーニ メデー(メデア)指揮 オクサーナ・リーニフ演出 アンドレア・ブレスソニア・ヨンチェヴァ(メデー)、チャールズ・カストロノーヴォ(ジャゾン)、ペーター・シェーネ(クレオン)、スラヴカ・ザメチュニコヴァ(ディルセ)、マリーナ・プルデンスカヤ(ネリス) 他 このオペラのタイトル名は、一般的に「メデア」と呼ばれている。「埋もれていたケルビーニの作品を世に知らしめたのがマリア・カラスだった」というのは有名な話。このカラスの復活上演でイタリア語版となり、このためタイトルがイタリア的に「メデア」になった。だが、元々はフランス語版で、初演もそうだった。(ケルビ…
7月4日の夜に羽田を出発し、イスタンブールを経由して、翌日5日、現地時間午前10時にベルリンに到着。入国審査の長蛇の列でさんざん待たされ、かなりイライラしたが、なんとか無事に市内に入って、午前11時半にホテル到着した。 4月、5月に続き、3回連続のベルリン。「今回の旅行は観光がメイン」と前回記事に書いたが、まずベルリンに入ったのは、それはもちろん音楽鑑賞が目当てだ。 本来であれば、この日の夜、バレンボイム指揮によるベルリン州立歌劇場でのヴェルディ「ドン・カルロ」がスケジュールされていた。ところが、ご承知のとおり、彼は健康状況の理由により降板してしまった。指揮者はD・ルスティオーニに変更になった…
リエージュからウィーンへ移動。さすがに電車移動は厳しいので、ブリュッセル経由で飛行機に乗った。リエージュから空港まで、電車でおよそ1時間。ブリュッセルからウィーンまでのフライトは、およそ1時間40分。(ただし、約20分遅延) この日は移動したのみで、ウィーンでの観光は無し。 5月18日の「死の都」鑑賞記にて、「キラー・オペラ作品というのがあり、『死の都』はそのうちの一つ」と書いた。実は、この「カルメル派修道女の会話」も、私のキラー・オペラ作品である。ウィーン国立歌劇場2022-23シーズンの新制作演目の一つ。この日はプレミエ開幕からの二日目。 2023年5月24日 ウィーン国立歌劇場プーランク…