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ペリー・ローダン

読書

ペリー・ローダン

ぺりーろーだん

PERRY RHODAN(独)

ドイツのSF小説のシリーズ名。日本では早川書房から「宇宙英雄ローダン・シリーズ」として翻訳が出版されている。まず間違いなく世界最長のSF小説シリーズ。

概要

地球人「ペリー・ローダン」を主人公とするドイツの宇宙冒険物SF。

ドイツでは週刊の冊子形式(ヘフト)で発売されている。1961年にスタートし、2010年時点でも連載中。複数の作家(4〜6名程度)がチームを組み、リレー形式で書きついでいる。

  • 第1話 1961年9月8日刊行。第2300話 2005年9月16日刊行。第2400話 2007年8月17日刊行。第2500話 2009年7月17日刊行

日本では1971年早川書房ハヤカワ文庫SFから「宇宙英雄ローダン・シリーズ」として翻訳が開始された(日本語版は原書の2話分を1冊にまとめて発売している)。2010年時点でも刊行中。当初は数ヶ月おきに一冊発売というペースだったが、1980年代から年10冊、2004年から年12冊、2010年1月から年24冊、というペースとなっている。

  • 第1巻(原書の第1話+第2話)刊行 1971年 第350巻(原書第699話+第700話)刊行 2008年

あらすじ

 1971年6月、アメリカ宇宙飛行士ペリー・ローダン」の指揮する月ロケットが人類初の月面着陸に成功した。ところが、月面には地球人より数万年進んだ文明を持つ異星人「アルコン人」の宇宙船が不時着していた。ローダンはアルコン人との出会いにより「テラナー(地球人)」という概念に目覚め、以後、アメリカ人ではなく、一人のテラナーとして、地球を一つにまとめようと戦いを開始する。

 その後、ローダンは大冒険の末、伝説の「永遠の生命の星」を発見して、歳を取らない「相対的不死者」となり、テラナーが宇宙で巨大な勢力に成長していく中で、信頼する仲間達に助けられながら、指導者として人々を率いてゆく・・・

  • 主人公のペリー・ローダン1936年アメリカ生まれ。優れた頭脳・不屈の精神・ユーモア等をあわせ持つ理想主義者。突発事態にも即座に対応できることから「瞬間切り替えスイッチ内蔵」とも評される。1971年アメリカ宇宙飛行士として人類初の月着陸船の船長を務め、異星人「アルコン人」とのファーストコンタクトを体験した。以後、人類をアルコン人の後継者とするため戦いを開始する。1976年、39歳の時に伝説の「永遠の生命の星」を発見し不老処置「細胞活性シャワー」を受けた事で老化が停止。以後「相対的不死者」として常に人類を指導する立場として様々な敵と戦う。
  • ローダン・シリーズは、冒険SFの様々な要素(ファーストコンタクト銀河帝国、超光速飛行、艦隊戦、ロボット、超能力、時間移動、超高次精神生命体、機械生命体、等々)を盛り込んでおり、個人レベルの大冒険エピソードから、艦隊決戦、星間国家の興亡、まで、色々なレベルのストーリーを楽しむことができる。
  • 数百冊にも及ぶ長大なシリーズではあるが、基本的には25冊(50話)を一区切りとする単位「サイクル」でテーマが展開されている。各サイクル開始ごとに物語の中で数年〜数百年の時間が経過するため、背景設定・登場人物・敵等がサイクル毎に大きく変化し、これがシリーズのマンネリ化を防いでいる。
  • シリーズ初期の1〜25巻(第1サイクル”第三勢力”)は、ローダン個人の冒険を描くスペースオペラだったが、以後ローダンがテラナーの指導者としての立場を強めるのに従い、シリーズも人類国家の一大興亡史といった内容へと変化してきている。さらに第10サイクル「宇宙のチェス」(300〜325巻)以降になると「宇宙の超高次勢力」という設定が出現しており、将来的には人類が「秩序と混沌の対立」という壮大な戦いに巻き込まれることになるといわれる。

「サイクル」概要

物語は日本版でだいたい25巻もしくは50巻を区切り(サイクル)とする。長いシリーズのため、作品の傾向も初期から大きく変化している。

原書刊行年話数日本巻サイクル概要
1961年1-491-25第三勢力人類は月で異星文明の難破船を発見し、一気に進化段階を飛び越える
1962年50-9925-50アトランとアルコン時間の流れの異なる異宇宙からの侵攻
1963年100-14950-75ポスビ全ての生命を敵と見なすロボット種族の大侵攻に、銀河種族は大同団結する
1964年150-19975-100第二帝国知られざる”第二の帝国”との遭遇
1965年200-299100-150島の王たちアンドロメダ星雲を支配する強大な存在との戦い
1967年300-399150-200M-87時間警察との死闘は、大小マゼラン星雲から遥かM-87銀河へと舞台を拡大する
1969年400-499200-250カピン分裂した人類同士の争い、そして異銀河からの侵略
1971年500-569250-285大群銀河系の知性体の大半は”大群”の力で痴呆化していた
1972年570-599285-300旧ミュータント未知の勢力”苦悶の声”の驚くべき正体とは
1973年600-649300-325宇宙チェス人類は超知性体同士のゲームの駒とされる
1974年650-699325-350公会議銀河系は巨大勢力の前に征服される
1975年700-799350-フィリー人類は愛を失い、ローダン地球から追放する

その他

  • ガイドブック
    • あまりに長く、またシリーズ絶版巻数も日本一のため、早川書房からあらすじ等を掲載したハンドブックが2冊刊行されている。
ローダン・ハンドブック (ハヤカワ文庫 SF (1065))

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ローダン・ハンドブック2 (ハヤカワ文庫 SF)

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