私にとって音楽はなくてはならないものですが、そうなったきっかけはゲームミュージックでした。小学生のころ、ゲームセンターで耳にした電子音で奏でられるメロディ。それを同級生たちと「いいよね」といって学校や家のピアノでつたなく「再現」して一緒に遊んだ。それが原体験です。当時つまり80年代初頭、レコードにもならずラジオでもごく一部の例外*1を除き流れることはなく、そもそも世間から音楽として認知されていなかったゲームミュージックでしたが、私たちにとってそれは薄暗いゲームセンターでディスプレイとともに輝く宝石のような存在でした。中でも、そのころのナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)の音楽とゲー…