チャリティイベント「LIVE 8」(2005年7月2日-)とともに、全世界で展開される貧困撲滅に向けたムーブメント。
各国首脳が国連などの席で機会あるごとに「地球上から貧困を無くすために取り組む」ことを表明しているが、2005年現在、依然としてアフリカなどでは3秒に1人の子供が「貧困」を理由に命を落としている。
そこで2005年7月に開かれるG8サミット、9月の国連総会を前に、自国政府に「貧困解消を世界の優先課題にして欲しい」との意思を生活者1人ひとりが表明するための手段として白い物を身に付ける運動として「ホワイトバンド」が提案された。
一部で誤解を受けているが,意思表明の為に身に付けるのは頒布されているシリコン製のリストバンドである必要はない。
白い物であれば,手近にある布を身に付けることでも意思表示となる。
チャリティ目的だという誤解が多いが、日本版ホワイトバンドの収益の一部はNGOの活動資金となる。NGOはODA(政府開発援助)による先進国政府から途上国政府への援助よりも、より現地経済、現地市民に密着したきめ細かい援助が行えるという見方が国際政治学では一般的。そのため、NGOでもロビー活動なども含め多額の活動資金が求められている。
Wikipediaによると日本版ホワイトバンドのコスト内訳は以下の通り
また、日本においては本運動の仕掛け人であるPR企業サニーサイドアップが商業的にホワイトバンドについての全面的展開を行なっており広告代理活動の他にも、日本のホワイトバンド運動における製造・流通にまで大きく関わっているので、ホワイトバンドが販売で得た利益を、どのような割合でビジネスコストと寄付金に割り当てるかはサニーサイドアップ側が主導権を握る為必然的にその割合への信頼性は不透明なものとなり、様々な批判が寄せられている。特に生産国中国の製造費、流通費が200円ということは、常識的に鑑みて大きな疑問があがるだろう。(中国での生産・流通はサニーサイドアップが行なっている)
http://www.ssu.co.jp/
http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20050911/p1
ファミリーマートにて『ホワイトバンド』販売 2005年08月24日現在
http://www.family.co.jp/company/news_releases/2005/050824_1.html
2005年6月22日現在、日本でのホワイトバンド入手方法は「調整中」とのこと。
7月2日から、全国主要書店、タワーレコード(渋谷店、新宿店での先行販売)、フランフラン全店にて販売を開始予定。1本300円、通販は2本1セット・600円(送料別)で販売。
※タワーレコードでの販売店と取り扱い日程は、下記URLの2005.6.30の項を参照
http://www.towerrecords.co.jp/html/tower/company/news/index.html
ただし、国内の活動は営利が目的ではないかと疑問視するサイトもある。
もちろん、海外でもホワイトバンドを販売しているし、その利益はNGOの活動資金に充てられている。そもそもチャリティの募金がNGOの活動資金(人件費、事務費など)に割り当てられるケースは巨大欧米NGOでも多い。広範囲で長い期間をかけて援助活動にあたるNGOの場合、すべてがボランティア(手弁当)ではない。
ただ、日本での運動発案者は、PR会社サニーサイドアップ社長の次原悦子であり、ホワイトバンドの製作費・流通費を受け取っているのも同社。
中国でのホワイトバンドの製造を行なっているのも同社である。
この図式がボランティア商法と揶揄されていること、当初に「チャリティではない」という点を広告しきれなかったところ、オフィシャルサイトに誤解を招く表現が多かったこともなど、様々な疑問点の積み重ねが、大きな不信感となって批判サイトを後押ししている。
日本では、次の団体が参加している。
英文サイト=http://www.whiteband.org/index_html/
日本語サイト「ほっとけない 世界のまずしさ」=http://www.hottokenai.jp/
ネット通販中=http://www.pia.co.jp/whiteband/
<国内 ホワイトバンド活動 問題指摘サイト>
ホワイトバンドの問題点=http://whiteband.sakura.ne.jp/
ほっとけない 日本の汚さキャンペーン=http://www.geocities.jp/red_band_campaign/index.html
ホワイトバンドを擁護する=http://kaoriha.org/nikki/archives/000210.html