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ボナパルティズム

一般

ボナパルティズム

ぼなぱるてぃずむ

Bonapartism(英)、Bonapartisme(仏)


もともとの意味としては、ボナパルト家がフランス政権を握ることを支持する運動。

いわゆるマルクス・レーニン主義の用語としては、反革命分子による政権簒奪(というか革命の乗っ取り)を指す。


歴史解釈

フランス革命がいつ終わったかは議論があるが、ナポレオン・ボナパルト政権を握った後に作った新憲法には「革命は終わったのだ」と明言されている。

左派的な立場からすると、第一帝政も第二帝政も、民衆の力で起きた革命を、反動的な人物が乗っ取って独裁政権を樹立してしまうプロセスであり、いうなれば革命の堕落である。

以上のような観点からカール・マルクスは『ルイ・ボナパルトブリュメール18日』を著し、その中で「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として。二度目は道化芝居として*1」と喝破した。


それはさておき、概念として便利なので、

「民衆への人気を背景に、軍事力を背景としたカリスマ性を有する指導者が政府や革命運動を乗っ取る」

といった意味合いでしばしば用いられる。

世相が混乱した場合に強力な指導者を求めるというのは洋の東西を問わない普遍現象といってよい。民主主義の本家本元を自認するフランスにおいても例外ではなく、例えばブーランジュ将軍への支持運動*2はフランス第三共和国を滅ぼす手前まで行っている。

*1:正確には、原文は「Hegel bemerkte irgendwo, das alle grosen weltgeschichtlichen Tatsachen und Personen sich sozusagen zweimal ereignen. Er hat vergessen, hinzuzufugen: das eine Mal als Tragodie, das andere Mal als Farce」であり、強いて訳せば「歴史上の凄い人と出来事は二回出現するもんやて、どっかでヘーゲルが言うてた。せやけどヘーゲルはこう付け加えるんを忘れとった。『一回目は悲劇として、次に道化芝居として繰り返す』て」となる

*2:Boulangismと称せられた