アメリカの戦後憲法史を追っていると、戦争終結直後から、怒涛のように、公民権運動に繋がる人種差別撤廃の機運が高まっていることが窺えます。 現代人の感覚に近い平等観念に基づく最高裁判決が初めて登場したのは、戦後になって初めてのことでしたし、先日、アフリカ系アメリカ人初の大リーガーを記念する式典で取り上げられていたジャッキー・ロビンソンがメジャーデビューしたのも、1947年になって初めてのことでした。 こういった流れには、戦時のアメリカのプロパガンダ政策も関係あるのかなと思い、いろいろ聞いてみました。 実際、戦争遂行のために、人種を超えた国民の結束を強調するようなメッセージは意図的に流されていたよう…