高校生のころ、学校単位で劇団四季の舞台を観に行くという全員参加のイベントみたいなのがあって、終演後に周囲がスタンディングオベーションみたいなノリになってみんな立って拍手をしていたのだが、わたしはどうしてもそのノリに乗れず、けっきょく最後まで立たなかったことを覚えている。そのとき、隣の席にいた同じクラスの人に、少しだけ顔を覗き込まれたことも覚えている。したいしたくないとかに関係なく、何かができなくなる時がある。可能性の話ではなく、心の何かが行動を邪魔するという話だ。人に助けられている。集合場所ごと間違えるみたいな、大きめの単位での勘違いが多くて、ある意味、過度なおっちょこちょいという烙印を押され…