紅玉いづきの小説。
第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作。2007年2月,電撃文庫より刊行。
ISBN:9784840237154
魔物のはびこる夜の森に,一人の少女が訪れる。
額には「332」の焼き印,両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は,美しき魔物の王にその身を差し出す。
願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
死にたがりやのミミズクと,人間嫌いの夜の王。
全ての始まりは、美しい月夜だった。
――それは,絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。