ロシアの復活と多極化が新世界秩序を阻む 藤原直哉さんから ロシアの復活と多極化が新世界秩序を阻む チェーザレ・サッケッティ著 ロシアが国家ですらなかった時代があった。少なくとも、本当の意味での国家ではなかった。 政府は法律を執行する力を持たず、他のアクターがシーンを支配していた。90年代のことである。 当時、ロシアに住んでいたロシア人に話を聞けば、当時のロシアがどんな生き地獄だったかを教えてくれるに違いない。 ベルリンの壁が崩壊したのは、ソ連の封鎖が解かれ、政治的空白が生まれたからだ。 政治的空白は、アメリカのディープ・ステート(深層国家)や悪名高いロシアのオリガルヒ(アシュケナージ・ユダヤ人…