メキシコ帝国(スペイン語: Imperio Mexicano)の二度目の政体。(1864年-1867年) アメリカ大陸に君主制の同盟国を樹立しようと企てたナポレオン3世の支持を得たメキシコ議会によって樹立された。ハプスブルク家のオーストリア大公フェルディナント・マクシミリアンがメキシコ皇帝マクシミリアーノ1世として戴冠することが国民投票で承認された。
メキシコでは第二次メキシコ帝国は傀儡国家として否定されており、学校教育での歴史教科書でも「メキシコ帝国は歴史上一つだけ存在した」ことになっている。
1821年にスペインからの独立を果たしたメキシコ合衆国。 しかしその後は自由主義派と保守派との対立が激化し、クーデターが頻発するなど混乱の一途を辿った。 その中で頭角を現してきたのが独立戦争の英雄アントニオ・ロペス・デ・サンタ・アナ将軍。 自らの思い通りに皇帝や大統領の首をすげ替え、1835年には独立時に制定された連邦共和制を規定した1824年憲法を廃止し、議会の解散とともに中央集権的な独裁体制を築こうとしていた。 これに対抗したのが、サンタ・アナと共に独立戦争を戦ってきた英雄の1人であるフアン・アルバレス将軍。 彼は南米に滞在していたイタリア人自由主義者ジュゼッペ・ガリバルディを招聘し、彼の…