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モーテンセン

(アート)
もーてんせん

リヒャルト・モーテンセン(1910-) デンマークの画家。コペンハーゲンで絵画を学んだ後、1932年、エイラー・ビレと訪れたベルリンで、抽象絵画やシュルレアリスムなどの現代芸術に出会う。帰国後、1934年にビィヤーケ・ぺーターセンと「リニエン(線)」を設立、「抽象シュルレアリスト」を掲げて象徴あるいは幻想と抽象表現とを調停しようとする独自の芸術運動を開始する。三七年にぺーターセンがブルトンに接近して抽象主義を捨てて「リニエン」を離れると、それに対抗して、エイラー・ビレとともに、モンドリアン、ファン・ドゥースブルフ、クレー、ミロ、タンギー、カンディンスキーらの作品を集めた「ポストー表現主義・抽象・新造形主義・シュルレアリスム」と題した展覧会を組織する。この展覧会は、批評家や観客には評判はよくなかったが、スカンディナヴィアの前衛芸術家に大きな影響を与え、象徴性と抽象表現の結合は後の「コブラ」の芸術表現を先取りするものであった。その後、モーテンセン自身は「コブラ」には参加せず、1950年代初めにフランスにわたり、ヴィクトル・ヴァザレリらとともに幾何学的抽象に向かった。「コブラ」のメンバー(ヨルン、コンスタント、アペル、コルネイユ)は、モーテンセンの冷たい抽象の絵画の上に、様々な形態を描いた「修正」絵画を製作している。

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