モーリス・マリノ

アート

モーリス・マリノ

もーりすまりの

Maurice Marinot (1882-1960)フランス、ナンシー郊外トロワ出身。フォーヴィスムの画家、アール・デコ期のガラス工芸家

1903年設立されたサロン・ドートンヌ展に出品し、アンリ・マティスらとともに鮮やかな色彩と激しいタッチを特徴とする野獣派(フォービスム)の画家と称された。

1911年、友人のガラス工場を訪れた際、灼熱に熔けたガラスが職人の手によって加工されていくその全てに魅了され、自ら道具を手にして制作することを決意した。作品にはサンドブラストという技法を多用した。

初期の代表作 「踊る女たち」はエナメル彩を使ってフォーヴィズムらしい鮮やかな色彩で生き生きと踊る女を描いている。素地のガラスの内部には無数のひび割れや大小の気泡が入っている。従来ガラスにとって欠陥とされるひびや気泡さえも装飾の一部として意図的に挿入し、それによってガラスそのものの存在感を強く際立たせた。ガラス工芸の常識とらわれない手法で、素材と形と装飾が三位一体になった独創的なガラスを生み出していき、芸術家として絵画以上の才能を花開かせた。