youtu.be ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』も記憶に新しいが、こちらは北アイルランド紛争真っ只中の1969年を舞台にしており、ベルファストが今どういう状況に置かれているかはほとんど知らなかった。 『ぼくたちの哲学教室』で映されるベルファストの街は、昔ほどの暴動はないにしても、校門前に爆弾が置かれ児童が避難する様子や、そこかしこの壁に描かれる政治的・宗教的なメッセージの込められた壁画、ゴミが散乱し、殺伐とした雰囲気を感じる街の風景。 何より、壁(「平和の壁」と言って、ユニオニストとナショナリストの居住地を分断する壁らしい。映画を鑑賞後、検索していて知った)が、重苦しい気持ちにさ…