ヨハネス・ダマスケヌス

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ヨハネス・ダマスケヌス

よはねすだますけぬす

(675頃―749頃)。東方教会の偉大なる神学者

代表的著作として、『正統信仰論』(原文ギリシャ語)があるのであって、東方教会の『神学大全』と呼ばれる。ラテン訳されて西方教会の学者たちにも多くの影響を与える。…因みに、『神学大全』の極めて重要なる冒頭部でトマス・アクィナスがこれからの引用を行っている。

なおまた彼によると、神の名として最も相応しいのは「存在する者(Qui est)」であり、このことの説明のなかで神は「いわば実体の無限の海(quoddam pelagus infinitum substantiae)」であるとする、何かしら詩的にも鮮烈で麗しい表現を用いているらしいのだが、さらにこの箇所は、あの「存在の一義性」という何がしか謎めいた「存在論」的概念の提唱者としても比較的著名なヨハネス・ドゥンス・スコトゥス(Johannes Duns Scotus 1265/66-1308)の代表的著作、『オルディナチオ』( Ordinatio )の第1部第8篇第4問に於いて注目されているが、そこでスコトゥスは誤って、「いわば無限の実体の海(quoddam pelagus substantiae infinitae)」と記述している、とのことである。