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ヨハン・アンドレーエ

(読書)
よはんあんどれーえ

Johann Valentin Andreae。1586〜1654。バロック時代のドイツはルター派の神学者。『称賛すべき薔薇十字団の名声』や『友愛団の告白』らと共に、薔薇十字団の聖典である『化学の結婚』を、30歳の1616年に匿名で発表しているが、その脱稿は19歳の1605年であり、相当な神童ぶりが窺える。その混沌とした意味不明の奔出は、後の自動筆記〔オートマティズム〕を先取りしている。
薔薇十字団の創始者は1378年生まれのドイツの貴族;「クリスチャン・ローゼンクロイツ」だが、どうもこのアンドレーエの創作の可能性が濃厚であり、これを払拭する発見でもない限り、ほぼそう確定してしまう。
ただ、クリストファー・マッキントッシュだとかハンス・シック、ジョスリン・ゴドウィン、ポール・M・アレン、フランセス・イエイツ、…といった熱心な研究者たちによっても、中々この両人の人物像は一向に鮮明にならない。
但し最晩年のアンドレーエは薔薇十字団との関係を全否定している。

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