ラシュリエ

読書

ラシュリエ

らしゅりえ

Jules Lachelier(1832-1918)

ラシュリエは、著書が少ない思想家であった。邦訳も無く、日本思想界における平均的認知度はせいぜい「ベルクソンの先生」という程のものにとどまるだろう。ベルクソンは『時間と自由』(『意識に直接与えられたものについての試論』)において、ラシュリエに献辞を行っているからだ。

但し、ラシュリエの広範な影響力は決して見誤ってはならないだろう。また、エクレクティスムと広義のスピリチュアリスム的伝統、並びに当時の科学論といった文脈群から排撃する事によって哲学的独自性を浮き彫りにする事も可能であるように思われる。今後、ラシュリエの遺した哲学的遺産の研究が望まれる。」

著作

Du fondement de l'induction, Paris, 1871.

Psychologie et Metaphysique, Paris, 1885.

OEuvres completes, Paris, Alcan, 2vol., 1902-7