はしご酒(2軒目) その二十七 「クウキ ヲ ツカム」② 「寄席で楽しませてもろた演目が、たまたま同じ噺家さんで、TVでもやってたんやけど、なんか、ちゃうんやよな~」、とOくん。 そうそうそうそう、ソレだ。 おそらく、いや、きっと、噺家さんは噺家さんで、その寄席のその空気を掴んでいる、のだと思う。噺家さん、お客さん、そして演目、そして会場。それらが有機的に絡んでこそのライブ感であり、TV画面からでは、なかなか伝わり辛い空気感なのであろう。 すると、Oくん、「ほんま、不思議なんやけど、ラジオで聞く落語っちゅうのんも、なかなかオツなもんなんやな~」、と。 「ラジオ?」、と私。 想定外のOくんの言葉…