Book Review 26-5 ディストピア # ショック・ドクトリン 『# ショック・ドクトリン』(ナオミ・クライン著)を読んでみた。と言っても、本書は上下二巻で、読み続けるのが大変のため、今回は『100分de名著』のテキストで代用した。著者はカナダのアーナリスト 。本書は三十数か国語に翻訳され、日本語版は2011年9月に刊行された。番組の進行役であった堤未果氏の著書『堤未果のショック・ドクトリン』も読んだが、『# ショック・ドクトリン』に包含されているので今回は割愛する。 「ショック・ドクトリン」を一言で言うと、災害や他人の不幸に付け込んで、人々がショックを受けている間に、素早く一部の者…