ジャック・ランシエール(Jacques Rancière)
1940年生まれ。フランスの政治哲学者、美学者。パリ第八大学名誉教授(美学)。師アルチュセールのもとで『資本論を読む』(1966年)の執筆に加わり、エティエンヌ・バリバールたちとともにアルチュセール派のひとりとして知られるようになるが、その後アルチュセールとは袂を分かつ。1970年代には19世紀の労働者運動についてのアーカイヴ的な仕事に携わり、雑誌『論理的叛乱』を主宰。1980年代から徐々に、政治や社会問題だけでなく歴史学、文学、芸術、映画へとその考察の範囲を拡大し、現在ではとりわけ美学の再構築を試みている。