2024年4月中旬。 メールに記載されていた通り、入場時刻よりも少し早めに会場へ到着。受付を担当されていた鬼谷さんにほかほかおにぎりクラブのマイページを見せ、おにぎりの具と会員番号の確認を受ける。会場入口へと続く階段の端で一列に並び、スマホをいじりながら入場時間まで待機する。展覧会に集まった見ず知らずの人間が全員あたまゆるゆるインターネットに毎月1,000円払っている身の上だと思うと、少々の気恥ずかしさと同時に謎の連帯感が芽生えてくる。会員限定かつ定員枠が設けられたイベントということもあってか、自分も含め一人での来場者が多いようで、修道院のような静けさに包まれていた。時折その沈黙をぬって、階段…