→「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」参照
ルパン三世(山田康雄)の今度の狙いは、古代メソポタミア文明時代に滅んだ都市、バビロンの財宝。神の命によりネブカトネザル王が作らせたと言われる黄金の塊だ。その為、親の代よりバビロンの財宝発掘事業に力を注いでいるニューヨークマフィアのボス・マルチアーノ(カルーセル麻紀)に接触をし、情報を得ようとしていた。
そんなルパンの周りを付きまとう謎の老婆・ロゼッタ(塩沢とき)。彼女はルパンの目的を知ってか知らずか、ルパンにバビロンの財宝の在りかを示すキーワードやアイテムを残していく。
やがて、ルパンはバビロンの遺跡において黄金の獅子像を発掘するも、マルチアーノ一派に奪われてしまう。しかし、ルパンは本当のバビロンの財宝の在りか、そしてロゼッタの正体に目星を付けていた……。
ニューヨークマフィアとの抗争、銭形警部&5人の女性刑事の追撃などアクション満載のルパン三世劇場用作品第3弾!!
劇場用作品第3作目の製作が決定した当初は、『カリオストロの城』の監督であった宮崎駿に依頼があったのだが、宮崎駿は参加を拒否。そこで、宮崎駿の推薦により押井守がルパン三世劇場用作品の監督を手懸けることになった。
この時既に製作スタッフも発表され、押井守もアニメ誌に構想を語るなど製作は順調であったが、押井守の構想が「ルパン三世」という作品からはあまりにもかけ離れていることから上層部がNGを出し、結果押井守は降板。新たなスタッフで残された短い製作期間の中、劇場用作品を完成させなければならなくなった。そこで、野球中継により放送中止が多く、力を持て余しているテレビシリーズのスタッフが急遽劇場用作品の製作に駆り出されたのである。
脚本も浦沢義雄がギャグパートを含む全般を執筆、それらを修正する形で大和屋竺が書き加えていく、という形で作業が進んでいたが、あまりにも切羽詰った現場であったため浦沢が執筆を拒否。途中からは大和屋一人が執筆することになるなどの大騒動の中、バビロンの黄金伝説は何とか完成に至った作品なのである。
ちなみに、押井守版ルパンの主なスタッフは以下の通りだった。
監督・脚本…押井守
脚本…伊藤和典
アート・ディレクション…天野喜孝
画面構成…金田伊功
キャラクターデザイン…加藤茂
原画…森山ゆうじ、山下将仁、北久保弘之、森本晃司、庵野秀明
演出助手…片山一良
(文中、一部以下のサイトより引用いたしました)
http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/05_column/oguro15.html