「ナポレオン・コパゼフスキ」 足元に吸い付くようなボールタッチと、計算された組み立てで攻撃をリードしたフランスの司令塔。小柄な体を生かした機敏なフェイントで相手をかわし、ドリブルからのスルーパスでチャンスを創出。チームを勝利に導くフィールドの戦略家として「ナポレオン」の異名をとったのが、レイモン・コパ( Raymond Kopaszewski )だ。 強豪スタッド・ランスでリーグ優勝とチャンピオンズカップ準優勝に貢献し、その活躍により56年にレアル・マドリードへ引き抜き。チームに君臨するディ・ステファノを右ウィングとして助け、2度のリーグ優勝と3度のチャンピオンカップ制覇に大きな役割を果した。…