レオノーラ・キャリントン

アート

レオノーラ・キャリントン

れおのーらきゃりんとん

Leonora Carrington (1917/4/6-2011/5/25) レオノーラ・カリントンの表記揺れ有。女流シュールレアリスム画家。架空の動物をモチーフに描いたり、古いケルト神話と民話、魔女伝説やユダヤ神秘主義、魔術等の世界観から綴られる特異で幻想的なイメージを表現する作風で知られる。彫刻作品も高く評価された。また、多くの幻想的な短編小説を発表し、幻想文学の分野でも国際的な評価を得ている。

生涯

イギリスランカシャーで、裕福な実業家を父にアイルランド・ウエストミースの医師の娘で、同じ家系小説家のマリア・エッジワースがいる母に、4人の子供の一人娘として生まれる。母や同じアイルランド出身の乳母からケルト神話や妖精物語を聞いて育つ。17歳で社交界デビュー。フィレンツェのミス・ペンローズの寄宿学校に留学し、パリのフィニシング・スクールを経た後、ロンドンに戻ってチェルシー美術学校やアカデミー・アメデ・オザンファンに通う。オルダス・ハックスレーの小説や錬金術に関する本を読み漁る。

「彼女はとても自然体です。でも同時に彼女は、油断なく気を配っています、動物のようにね。とても明敏な目をもっていて、何でも気づいています。人の行為や言動に敏感です。だからとても注意が必要です。彼女を傷つけないようにね。彼女の精神はとても繊細で、感じやすくて通俗的ではないのです。感情は、女性の生活で最も大切な部分です。女性は、自由と安定を求めていて、自分の感情や孤独と闘い、男性とつながりをもつことを望み、突然独りになりたくなり、いつも誰かを求め、でも愛人としてはいたくない。彼女はこういう女性というものの本質を完全に理解していると思います」。

「レオノーラは、魔術的文脈において、無意識に内部で、自然と神話につながっているのです。レオノーラの人格は、感じ方も心の傾向も魔術的です。レオノーラは夢をみる力にも恵まれています。夢は別の象徴です。馬鹿げた夢ではなく特別の夢です。彼女はユングに傾倒していましたし、グルジェフにもね。」

小説

  • 『恐怖の館―世にも不思議な物語』 野中雅代(訳) 工作舎 (1997/09)
  • 『耳ラッパ―幻の聖杯物語』 野中雅代(訳) 工作舎 (2003/07)

評伝