Marcus Aemilius Lepidus
古代ローマの政治家、将軍。
共和制ローマの名門、アエミリウス氏族の出。レピドゥス家も父、祖父とも執政官を務めた名家である*1。
早くからカエサルに軍人として仕え、紀元前46年には執政官となり、さらに騎兵長官に任命されている。
カエサル暗殺直後の時点ではローマ近郊の唯一の部隊を握っており、これを率いてアントニウスに味方している。その後、最高神祇官に就任。
紀元前43年にアントニウス、オクタウィアヌスとともに第二次三頭政治を開始。帝国三分に際してはアフリカを得た。
が、紀元前36年にシキリアでの不当利得と反乱の疑いをかけられ、失脚。最高神祇官以外のすべての役職を奪われ引退を余儀なくされた。紀元前13年に死去。
*1:同名の父はスッラの死後に民衆派(マリウス派)の残党を率いて反乱を起こすが、ポンペイウスに敗れサルディニアで死亡している