Comte de Lautréamont (1846/04/04 - 1870/11/14)
詩人。本名はイジドール・リュシアン・デュカス (Isidore Lucien Ducasse)
このペンネームはウジェーヌ・シューのゴシック小説の主人公ラトレオーモンから採った。
Latréaumont
par Eugène Sue 1837
シュルレアリスムに影響を与えたが、有名になった「手術台の上のミシンと蝙蝠がさの出会い」というフレーズは「マルドロールの歌」でとくに特徴的でも重要な個所でもない。
近年ではル・クレジオがその影響を公言している。
「詩学」では一転して露悪的で感情的なロマン主義的な詩を批判して詩は高潔でなければならないと主張。ただし、その主張は、「マルドロールの歌」から一貫して、コラージュ的な剽窃の手法と明晰な論理と鋭い逆説に満ちており、単純に通俗的になったとはいえない。
1846年、イジドール・デュカスはフランス領事館官員の息子としてウルグアイのモンテビデオで生まれた。
1860年、13.14歳の頃パリのリセ(高等学校)入学のため 大西洋を越えてフランスへ入国。
19歳でリセ卒業後一時ウルグアイに帰国したが再びフランスに戻りパリの下宿を転々とし、仕送りで暮らしながら執筆。
1870年パリ・コミューン包囲の中、詳細不明な状況で、フォーブール・モンマルトルの下宿で死亡。
「マルドロールの歌」 訳者 前川嘉男 isbn:4087601986
「マルドロールの歌」 訳者 栗田勇 isbn:4042430015
「ロートレアモン全集 全一巻」 訳者 石井洋二郎 isbn:4480786112
「ロートレアモン全集」 訳者 渡辺広士 isbn:4783728402
「ロートレアモン伯爵 イジドール・デュカス全集」 訳者 豊崎光一 isbn:4560041733
「マルドロオルの歌」 訳者 青柳瑞穂 isbn:4061962922