〈2020年5月19日 の記事〉 フランスの個性派俳優 18日の報道で、フランス往年の名優ミシェル・ピコリさんが、5月12日に脳卒中で亡くなっていたことが伝えられた。享年94歳。元妻は歌手のジュリエッタ・グレコ。独特な見た目で人間くさい男を演じ、その個性が長らくフランスの映画界で重宝された俳優だった。 ピコリさんは1925年12月27日、パリ生まれ。父親はヴァイオリスト、母親はピアニストで女優という芸術一家に育った。ピコリさん自身も早くから演劇を志し、高校時代にはもう自分で劇団を組織していたそうだ。第二次大戦後はパリの大学で演劇を専攻、演技を学ぶ。その後テアトロ・バビロンに所属して舞台に立つと…