ロランCは、船舶の広域電波航法システムの一つで、等時間差曲線(双曲線)ロラン航法システムのこと。LORAN-C。
LOng RAnge Navigation の略。
2-3箇所から発射される長波帯(100kHz)パルス波の到達時間差から電波局からの距離を割り出し、その距離から双曲線を描いて生じる交差点を、自己の存在位置とするシステム。
電波航法システムには地上系と衛星系に分けられ、そのうち地上系の一つがロランCであるが、近年は衛星系(GPS、ロシアGLONASSなど)への移行が進み、ロランの利用率は減っている。
元来は軍事用で、日本近海では、1960年代からは米沿岸警備隊が運営していた。同隊の撤退とともに廃止が内定していたが、漁業団体からの要望で海上保安庁が引き継いでいる。
*1:2015年2月1日9時をもって廃止予定