ロングパイル人工芝

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ロングパイル人工芝

ろんぐぱいるじんこうしば

芝糸(パイル)を長くしてクッション性を高めた人工芝

以前のショートパイル人工芝は表面が硬いため、足腰への負担が大きく、転倒やスライディングなどによって怪我をする危険性が高かったが、芝丈が長くクッション性に優れたロングパイル人工芝では安全性が高まっている。芝葉を貼り付けるパッドの性能向上や充填材を多層構造にすることで、近年はさらにクッション性が上がり、天然芝に近い性能を持つようになっている。充填材がある為、巻き取ることはできない。天然芝よりも施工価格は高いが、過度の使用にも耐えるため、施設の稼働率は高くなり、ランニングコストは安くなる。長期間サーフェスの性能を維持するためには、こまめなブラッシングや専門業者による定期的なメンテナンスが必要になる。耐用年数は10年程度といわれているが、使用頻度の高い施設では当然寿命は短くなる。

日本の野球場では、2002年に東京ドームロングパイル人工芝を初めて採用し、以降全国の野球場で採用されている。

サッカー界では国際サッカー連盟FIFA)がロングパイル人工芝の審査と格付けを行っており、ロングパイル人工芝のスタジアムでFIFA主催大会の試合が行われたことがある。日本においては天然芝のグラウンドが全国的に不足していたが、連続使用に耐えるロングパイル人工芝が登場したことで、全国のサッカー施設のほか、クラブや大学、高校の練習場でも続々と採用されている。日本サッカー協会でもロングパイル人工芝の審査を行っており、地域レベルやユース年代の大会であれば人工芝の使用を認めているが、Jリーグ日本フットボールリーグなどの全国規模の大会では許可されていない。

住友ゴム工業の「ハイブリッドターフ」、積水樹脂の「ドリームターフ」、アストロの「アストロピッチ」、フィールドターフ・ターケット(カナダ)の「フィールドターフ」などの製品がある。