2月21日、判決後の会見で思いを語る安田菜津紀さん(左から2人目)。(撮影/阿久沢悦子) フォトジャーナリストの安田菜津紀さん(36歳)が在日コリアン2世の父と自身への差別的な投稿をツイッター(現Ⅹ)上でされて精神的苦痛を受けたとして、西日本に住む男性に195万円の損害賠償を求めた控訴審の判決が2月21日にあった。東京高裁(吉田徹裁判長)は投稿を「差別的表現による侮辱」と認めて賠償33万円を命じた一審判決を支持。男性と安田さんの双方の控訴を棄却した。 日本国籍を後に取得していた父について安田さんは2020年12月、「在日コリアンだと知ったのは死後だった」と投稿。これに対し、男性が朝鮮半島出身者…