1953年秋田県生まれ。美術史家。東京藝術大学先端芸術表現科教授。彩都IMI大学院スクール総合セオリーディレクター。 東京大学大学院修士課程修了(西洋美術史)。 美術史・写真史・美術評論・メディア論などを中軸としつつ、建築・デザインから音楽・映画まで、19世紀文化、20世紀文化全般にわたる旺盛な評論活動を展開。 また、展覧会のディレクションや美術館構想にも携わっている。
展覧会『中村桃子個展「nestle」』を鑑賞しての備忘録Lurf MUSEUMにて、2023年10月5日~30日。 女性や植物をモティーフとした絵画と焼き物とで構成される、中村桃子の個展。2階ではキャンヴァスに描いた作品と焼き物(27点)を、1階のカフェでは紙に描いた作品(18点)を展示。 表題作《nestle》(1620mm×1303mm)は、草地に並んで腰を降ろし寄り添っ(nestle)ている2人の女性を描いた作品。ダルメシアン柄のワンピースの女性に、濃紺のワンピースの女性が凭れ掛り、左手を右胸に回している。2人の女性の背後(画面左上)ではピンクのワンピースの女性(少女? 腹部から下しか見…