「為書」とは、書画やサインなどに、誰のために書いたものかを書き添えることである。またその言葉。落款(署名として押捺された印)とともに用いられることが多い。 また、公職選挙のとき、「〜候補の為に」として「必勝・祈御健闘」などと大書して事務所に届ける激励ビラのこと。選挙の際、為書を事務所の壁に並べて張り出し、人脈や人望のあることを有権者にアピールする候補者が多い。
神奈川県立歴史博物館から國學院大學博物館にハシゴして、開催中の企画展「榧園好古図譜ー北武蔵の名家・根岸家の古物(たから)ー」を鑑賞した。「榧園好古図譜」は「ひえんこうこずふ」と読む。根岸武香の蒐集品に関する図譜で、昭和30年代を境に行方不明だった。本展では、近年、再発見されたこの図譜を現物資料と共に初公開。 根岸武香とその父・友山は、北武蔵冑山村(現 埼玉県熊谷市)の名家「根岸家」当主で、著名な好古家(こうこか)として知らる。武香は、県会議員、貴族院議員として活躍する傍ら、好古家としても活動し、明治10(1877)年に黒岩横穴群を発掘。明治20(1887)年に東京帝国大学の大学院生坪井正五郎と…
趣のある看板を訪ねて、歩き始めています。 今回は、京都市の三条通の一本北側の道である、姉小路通。 京の通り名数え唄にある、「丸、竹、夷、二、押、御池、姉、三、六角・・」に出てくる「姉」ですね。 姉小路通は、東は高瀬川にかかる姉小路橋から始まります。 ちなみに通り名は、「あねこうじ」とも言われますが、「あねやこうじ」と呼ばれることが多いようです。 姉小路橋の北西角には、「従是西 徳川時代対馬宗氏屋敷跡 付 桂小五郎寓居跡」の碑が建っていました。 西へ歩き、河原町通を越えます。 最初に出会ったのが、変体仮名で「生楚者゛」と書かれた切り文字看板。 「きそば」のお店のようですが、明らかに営業してはいま…
10/28、10/29に開催された「ミステリカーニバル」に二日間参戦してきたのでその感想と覚書です。楽しかった~~!!めちゃくちゃ疲れたし財布がどんどん軽くなる恐怖感がすごかったですがなにより楽しかったのでヨシとします。 どんなイベントかっていうとこんな感じ。 代官山蔦屋書店さんにミステリ作家さんが総勢32名集まってサイン会やトークイベントをしてくれるという豪華イベント。春のSFカーニバルでも訪れた代官山に今度はミステリ作家が集うと聞いて発表から指折り数えて待機していました。 同日に神保町でブックフェスティバルが開催されていて、そちらにもかなり行きたかったのですが交通費と時間と体力的な面で今回…
■今日買った本。計1000円。 a)ヤフオクにて。 1・メリー・カルホーン・文、エリック・イングラハム・絵、猪熊葉子訳『スキーをはいたねこのヘンリー』佑学社 ¥550 2・中川健蔵・文、関屋敏隆・絵『てんまのとらやん』トモ企画 ¥450 *** a)にて9/3に落札した商品が本日届いた。2冊は別の出品者から落札したのだが、到着日時がたまたま同じだった。 1:アメリカ創作絵本シリーズ12。 2:個人名の為書が見返し(扉の手前のページ)にあったのが、ちょっと残念。1983年4月10日第1刷発行の本だが、1999年に違う出版社から改訂版が出ているらしい。大阪の天満に住むとらやんが主人公。なにやら『じ…
以前から「東観漢記は煩瑣である」というような評価をよく見かけるのですが、原本は失われているので、どのように煩瑣なのか不明で違和感が有りました。 その手掛かりが、吉川忠夫氏著作と、その中に引用されている『史通』にありました。 何と「条章は立つこと靡(な)し」だったようです。 「条」も「章」も無いのでは、読みにくいのも当然です。 当方は「違和感」を大事にして、その理由をずっと探し続けるという手法を使って課題解決を図って来ています。今回もそれが役立ったかも知れません。 ◆吉川忠夫 范曄と「後漢書」P44 <『史通』の忤時(ごじ)篇にまたつぎの記事がある。「後漢の東観に大いに群儒を集むるも、著述に主無…