1. 第四種動詞の問題から、time of orientation(To)の不定化の話題に移っている。前回触れた、日本語 動態動詞(非−状態動詞)の「変則的用法」について見てゆく。ここで「変則的」と呼ぶものは、ル形で未来の事象を表現する、という一般的用法から外れたものををひとまとめにしている。それらの中にToの不定化の例が見られるのでは、と考える。 最初に、ごく大雑把な分類を挙げるつもりである。これは、特定の研究者の分類そのままではなく、それらを参考に暫定的にまとめてみたものである。それぞれの内部に特徴的な使用のまとまりがある場合は、各論で言及する。用法の全体を網羅しているつもりはなく、必要が…