九州本島西北部の東松浦半島と壱岐島の間に挟まれた海域。「壱岐海峡」とも。距離は最狭部で約20km。 東シナ海と玄界灘を結ぶ要路で、13世紀後半には元の大軍がこの水道を通過した。また九州と朝鮮半島を結ぶ最短経路にあたり、大陸文化導入の重要な交通路で、16世紀末豊臣秀吉が朝鮮に出兵した折には、東松浦半島北端の名護屋に本陣が置かれた。名護屋城跡から壱岐を望むとき,手前に馬渡(まだら)島、加唐(かから)島、小川島、加部島など玄武岩からなる台地状の島々が浮かび、一帯は玄海国定公園に指定されている。