スマートフォン用の表示で見る

羽仁五郎

読書

羽仁五郎

はにごろう

1901〜1983(明治44〜昭和58)マルクス主義歴史家、政治運動家。

桐生市の企業家・森家の五男。一高を経て1921年東大独法科に入ったが,同年9月中退渡欧してハイデルベルク大学で歴史哲学を学ぶ。1924年帰国して東大国史科に入り,1926年羽仁説子と結婚。「自由学園経営者の羽仁家の養子になる。

卒業後日本大学教授として史学科を創設する一方,三木清とともに1928年「新興科学の旗のもとに」を創刊し,翌年プロレタリア科学研究所設立に参画。1931年野呂栄太郎の後をうけて『日本資本主義発達史講座』を編集。明治維新の原動力を人民闘争に求める“人民史観”の上に日本近代史の科学的研究を基礎づけた。1933年治安維持法違反で検挙された後は『ミケルアンジェロ』その他の著述でファシズムに抵抗し多くの知識人の共感を得た。1945年3月北京で逮捕され敗戦を獄中で迎えた。

1947年参議院議員に当選し,1956年まで革新系議員として国立国会図書館設立などに活躍した。晩年は学生運動を援助し,『都市の論理』は1969年以降の学園闘争期のベストセラーとなった。『羽仁五郎歴史論著作集』全4巻・『羽仁五郎戦後著作集』全3巻ほか,おびただしい著述を残した。

羽仁進は息子。