news.yahoo.co.jp 樺太といえば、日露戦争後に日本が占領統治した大自然の宝庫です。1しかし、その美しい山々には恐ろしいヒグマが住んでおり、人間を襲うこともしばしばありました。今回は、昭和10年に起きた伊皿山事件という、ヒグマによって3人の登山者が喰い殺された凄惨な事件を紹介します。 伊皿山は南樺太北西部の鵜城村にある、標高約1100メートルの山で、高山植物が豊富でした。29月29日、鵜城村の洋服仕立て職人・宮澤忠三(47)、土工人夫・安田長次郎(31)、恵須取町の土工人夫・佐野忠策(31)の3人は、山つつじを採取するために伊皿山に登りました。3しかし、2日ぶんの食料を持って出かけ…