京極夏彦が執筆している小説「京極堂シリーズ(妖怪シリーズ)」の登場人物。 眉目秀麗、文武両道、お家柄は華族で金持ち、と非の打ち所の無い人間だが、人格は破綻しており、事ある毎に奇声を出したり他人をあだ名で呼ばねば気にくわなかったりと、非常に変わっている。 戦争のせいで視力が非常に悪くなり、左目はもうほとんど見えない。 他人の記憶を見ることのできる特異体質の持ち主。
現在薔薇十字探偵社で探偵を営んでいる。
こんにちは、暖淡堂です。 極私的京極祭、越年継続中です。 京極堂(中禅寺秋彦)モノは、スピンアウトを含めて残り数冊。 それを終えると、やっと2023年刊行の「鵼の碑」を手にすることができます。 (勝手に自分で決めているだけですが…) 「邪魅の雫」は2006年9月26日に第一刷発行。 時期的に僕は家族と山口県に住んでいた頃ですね。 山口県にあった書店をいくつか覚えています。 山口市内にあった書店は、いくつか無くなってしまいましたね。 で、この「邪魅の雫」もまた、「探偵」の小説です。 このシリーズに登場する唯一無二の探偵榎木津礼二郎。 その「探偵」との縁談話が持ち上がった女性たちが巻き込まれる出来…
こんにちは、暖淡堂です。 極私的京極祭、昨年中では終わりませんでした。 12月に北海道砂川市に帰省していた間は「陰摩羅鬼の瑕」をずっと読んでいました。 自宅に帰って手に取ったのがこの「百器徒然袋 風」です。 「百器徒然袋 風」は2004年7月5日に第一刷発行。 探偵榎木津礼二郎を主役とした三作品が収められています。 ここで、この三作品を「短編」と書こうか「中編」と書こうかちょっと迷いました。 分量的には「長編」としてもおかしくないくらいなのです。 まあ、そのあたりは、決めないでおきましょう。 この本も、内容をほぼ忘れていました。 これまでに読み返している本のほとんどを覚えていないというのもすご…
こんばんは、紫栞です。このブログ『夜ふかし閑談』も今回でちょうど100記事目です。早いのか遅いのかよくわかりませんが(たぶん遅い)記念すべき100記事目は京極夏彦さんの【百器徒然袋シリーズ】についてまとめようと思います。“百”からの安易な連想ですが。 前説「それじゃあ探偵を紹介しましょう」知人・大河内の言葉に唆されて「僕」は神保町の薔薇十字探偵社に訪れた。大河内が云うには、その“探偵”はまともな男ではない。誰が見たって奇人変人の類で、探偵と云っても調査も推理もしない。それどころか、普通の人間がやるようなことは何もしない。ただ、秘密を暴く力――他人の頭の中を覗く特技を持っていると云う。戸惑いつつ…
諸事情でバイトを辞めることになった。別に何かをしたわけではなく、当然の成り行きで。そこそこの年数働いたため何か感傷じみたものが込み上げるかと思いきやそうでもなく、最後の出勤日も普通に勤務して普通に退勤した。ついでにタイムカードを切り忘れたので、後から店長に言った。最後まで締まりがなく曖昧で何もかも宙に浮いており、しかしまあこんなものだろうなと勝手に納得。常に急いているくせして詰めが甘く、舐め腐り性質を持つ人間として……。 最終勤務日、同じシフトに入ったアルバイトの人に「私、今日最後なんですよ笑」が言えなかった。これがなんでかわからない。浅く自分を考えれば、「わざわざそんなことを言っても特に会話…
『姑獲鳥の夏』それは怪奇現象か、トリックか 『姑獲鳥の夏』のあらすじ 『姑獲鳥の夏』登場人物について 関口巽 中禅寺秋彦(通称:京極堂) 榎木津礼二郎 木場修太郎 京極堂が語る量子力学について 『姑獲鳥の夏』を6年ぶりに再読した経緯 『姑獲鳥の夏』それは怪奇現象か、トリックか 6年ぶりの再読がとても良かったので感想をつらつらと書きたくなった。 お時間のある方ぜひお付き合いください。 文庫版 姑獲鳥の夏 posted with ヨメレバ 京極 夏彦 講談社 1998年09月15日頃 楽天ブックス Amazon Kindle 7net 『姑獲鳥の夏』のあらすじ 「二十箇月もの間子供を身籠っているこ…
京極夏彦の百鬼夜行シリーズ、17年ぶりの長編『鵼の碑(ねえのいしぶみ)』が刊行されました! 『鵼の碑』は、妖怪を主題とした百鬼夜行シリーズ9作目。今回は、『鵼の碑』あらすじ・ネタバレ紹介していきます。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementBy…
人気推理小説「百鬼夜行(京極堂)シリーズ」の17年ぶりの最新作。昭和20年代の関東地方を舞台に、小説家の関口巽、探偵の榎木津礼二郎、刑事の木場修太郎、そして古本屋の京極堂こと中禅寺秋彦らおなじみの面々が、妖怪「鵼(ぬえ)」にまつわる怪事件へ巻き込まれる。 鵼の碑 【電子百鬼夜行】 作者:京極夏彦 講談社 Amazon 京極夏彦について触れるのは最初で最後になるかもしれないので、自分にとっての「百鬼夜行シリーズ」の位置づけから書こうかと思います。 自分にとって(そして、同年代の少なからぬ推理小説ファンにとって)、『姑獲鳥の夏』(1994)からで始まる「百鬼夜行シリーズ」は非常に思い出深く、鮮烈な…
京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズの新作『鵺の碑』が、9/14に発売になります。 前作『邪魅の雫』から17年、ようやく新作が出ます。木曜日待ち遠しくてたまりません。発売日には会社を休んでずっと読んでいたいくらいですが、なかなかそんなわけにはいかないのが残念なところ。 鵼の碑 posted with ヨメレバ 京極 夏彦 講談社 2023年09月14日 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle 7net honto 本と音楽と思い出を、セットで記憶 第1作『姑獲鳥の夏』の記憶 鈍器本 ハンドルネームの由来 『ダ・ヴィンチ』の10月号では、京極夏彦さんの特集が組まれています。いろいろな角…
京極夏彦の百鬼夜行シリーズ! 怪異や妖がいるおどろおどろしい世界観に多くのファンがいるシリーズです。『姑獲鳥の夏』のデビューは衝撃的でした。400ページを超える分厚い分量で、弁当箱といわれるほど。その長さを感じさせないのが、びっくりでした。さまざまな事件と登場人物が複雑に絡み合って、さながら曼荼羅のような展開を見せながら、最後に謎が紐解かれる。これがまた不思議な味わいがあったんですね。 そしてついに、百鬼夜行シリーズの最新作『鵼の碑』が刊行されます!これまでのシリーズを全作品、振り返っていきます。 最新作『鵼の碑(ぬえのいしぶみ)』 なぜ17年も時間がかかったのか? 百鬼夜行シリーズの読む順番…