米澤穂信の小説。古典部シリーズ第4作。
前3作とは異なり短編集であり、古典部員4人の高校入学当初から翌年の春休みまでとなる1年間を全7本で描く。
タイトルとなっている「遠まわりする雛」のみ書き下ろしであり、残る6作は「野性時代」及び「ザ・スニーカー」に掲載された作品となっている。
文庫化に伴う英題は「Little birds can remember」。
折木奉太郎は〈古典部〉仲間の千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛」へ参加するが、事前連絡の手違いで祭りの開催が危ぶまれる事態に。その「手違い」が気になる千反田は、折木とともに真相を推理する――。
2007年10月、角川書店より刊行(四六版)。
2010年7月、角川文庫より刊行。