汚名挽回

一般

汚名挽回

おめいばんかい

名誉が失われた状態から巻き返しを図ること。

20世紀後半のある時期から、「典型的な日本語の言い間違い」とされた言葉であるが、「三省堂国語辞典 第7版」では誤用ではない旨が記述されている。

この言葉を誤用だとする理論は、「名誉挽回」=「名誉を取り戻す」という意味から、「汚名挽回」=「汚名を取り戻す」=「過去に何らかの過失を犯した人が、再び同類の過失を犯すこと」という意味だと主張する。

しかし、「挽回」という言葉には「(昔の良い状態を)取り戻す、回復する」という意味や「(今の悪い状態から)巻き返しを図る盛り返す」という意味を持っている。「疲労回復」が「疲労を取り戻す=再び疲労する」ではなく「疲労から回復する」という意味であり、「劣勢挽回」が「再び劣勢となる」ことではなく「劣勢から挽回する」という意味であるのるのと同様、「汚名挽回」は「汚名から挽回する」という意味となる。

参考文献:『問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?』 『続弾!問題な日本語―何が気になる?どうして気になる?』(北原保雄 編) 『誤用ではない?「汚名挽回」「名誉挽回」をめぐる辞書編纂者らの議論 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/662009

このように、「汚名挽回」は誤用ではないとする指摘は多い。

ただし、本来は誤用でないとしても、それを誤用であると思い込む者が社会において多数派を占めている場合、その言葉を用いれば「無教養者」との汚名を着せられる可能性はある。