12月20日に初めての著書が出ました。出版業界に入って、気がつけば30年弱。「ライターなら自分の名前で本を出さなければダメだよ」と周囲から言われつつ、「名前より実を取る方がいいなぁ」と、署名原稿でも名前より、取材相手の名前を立たせることに徹してきました。それが、思いがけず、処女作を出すことになり、不思議な巡り合わせに感謝する日々です。 とはいえ、この本の主役は、久松農園のオーナーである久松達央さんと、「CONVEY」をプロデュースするシェフの横田渉さんです。私はあくまでも狂言回しのような役割。お二人の姿を両立させ、キッチンミノルさんの写真も生かしながら、ストーリーを紡いでいくのはどうしたらいい…